日本学校俳句研究会
わたしたちは、よりよい俳句指導を目指し、日々研鑽を積む教師の集団です。
発見!感動!創造!
俳句は日本の伝統的な言語文化であるだけでなく、現代を生き抜く力を育て、豊かな心を培うための絶好の学習材です。
最近の活動を紹介します
俳句学習の効果
1 五七五と短いので、どの子どもでも作ることができます。
2 発見する力、気づく心が養われます。
3 直観力を鍛え、物事の中心をとらえる力が育ちます。
4 語彙が増え、日本語力が向上します。
5 自然を愛する心が育ちます。
6 心の交流を促し、共感する心が培われます。
7 短い時間で取り組め、効果があがります。
設立趣意
現行の小学校学習指導要領では伝統的な言語文化が重視され、俳句の実作が教育課程に取り入れられました。これを契機に、学校における俳句教育へのニーズがいっそう高まってきました。
「日本学校俳句研究会」は児童生徒の俳句への関心を高め、生涯にわたって俳句に親しむ素地を培うと同時に、俳句の学習材としての可能性に着目し、教育へ の活用を図ることを目的とします。
「日本学校俳句研究会」は、学校教育において俳句の活用を図りたいと考える教育関係者を中心とし、広くさ まざまな場面で児童生徒の俳句作りに携わっている方、俳句教育へ関心を持っている方が情報交換を行い、児童生徒の俳句の学習について研究を深めるとともに、会員自身が俳句に対する理解を深めるための活動を行い ます。
「日本学校俳句研究会」は、その活動を通して、日本の伝統文化である俳句が、児童生徒の生活により身近になることや児童生徒が俳句を通して創造力を高め、自然に親しみ、日本語のよりよい使い手として成長することを目指します。 2012年 2 月 25 日
日本学校俳句研究会の主な活動
出張俳句授業
長崎の隠岐の島を始め、さまざまな学校に俳句授業に出向き、指導法を交換、共有したり、交流を深めたりしてきました。
出張授業をご希望の方はご相談ください。
学校俳句交流会(年2回)
池田澄子さん、長谷川櫂さん、堀本裕樹さん、西村和子さんなど著名俳人をお招きしての講演や、俳句指導の実践報告、句会などをおこなっています。
月例研究会
季節に応じた季語で、どう指導するか。その指導法を報告しあい、共有します。よい指導のためには、教師が俳句を好きになることが大事ですので、句会も行います。
ZOOMによる研究会
コロナ禍でも、ZOOMなどのツールを利用して勉強会や句会を行なっています。
ZOOMを活用することで、全国の会員とつながることができるようになりました。
夏季合宿
宮城、長野、式根島、山梨、日光など8か所を訪れました。毎回テーマをもうけた研究会のほか、吟行、句会などじっくり時間をかけて取り組みます。
会報の発行
会報「学校俳句研究」。実践報告や活動報告、リレーエッセイなどもりだくさんの内容で13号まで発行してきました。現在はFacebookでの情報共有にバトンタッチしました。
俳句指導の例~こどもの日
こどもの日と言えば、「こいのぼり」。こいのぼりは、紙風船やしゃぼん玉と同様、親しみ深く、動きがあり、形や色も独特なので、俳句に詠みやすい題材です。
①【こいのぼりの様子や動きをよく観察する】
最初は、こいのぼりをよく見てみましょう。大きさや形、色、数など、理科の観察と同様です。
*目玉ぎょろぎょろこいのぼり *大中小のこいのぼり *尾っぽ垂れてるこいのぼり
動きも独特です。
*一回転するこいのぼり *風でふくらむこいのぼり *ねじれて泳ぐこいのぼり
②【周りの様子をよく見る】
*青空を背景にして *遠くには富士山見える *校庭の芝生見下ろす
③【想像する 思い出す】
*真夜中はやはり寝るのか *じいちゃんと一緒に見たよ *川の上百匹超える
<こいのぼり一年ぶりの深呼吸> 金子丈朗(中三)
<しょうぶ湯の葉っぱが体をくすぐった> 遠藤龍一(小五)
<柏もちぼんやりうかぶ猫の顔> 平野 瞳(小六)
↓ブログには他にも指導例が紹介されています↓
また研究会に入会していただけば、SNSなどを通してさまざまな指導法が共有できます。
きごさい全国小中学生俳句大会
現場の教師が企画・運営する唯一の俳句大会です。
第14回(令和6年度)の大会は現在募集中です。締め切りは、2024年11月30日(当日消印有効)です。本大会の特徴は、次の点にあります。
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俳人の長谷川櫂が代表を務める「季語と歳時記の会」と現場の教師で作る「日本学校俳句研究会」 が共催し、俳人と教師が共同して企画・運営に当たる唯一の俳句大会です。
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長谷川櫂氏、髙田正子氏、と日本を代表する俳人が選句にあたります。
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現場の先生方の選句の機会を作り「応募も選句もする」新しい形の俳句大会を目指します。
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俳句大会を起点に全国の俳句教育指導者のネットワークの形成を目指します。
ふるってご応募ください。
入会のお誘い
◆ 俳句教育の最新の情報がわかります。
◆ ホームページやSNSを通して、学校俳句教育の輪に参加できます。
◆ 俳句の鑑賞の仕方が分かり、俳句授業のコツが身につきます。
◆ 毎月の月例研究会などに参加できます。
◆ 有名俳人の指導が受けられます。
◆ 俳句の出張授業が受けられます。
※会費は無料です。
研究会メンバーによる著作物の紹介
『10分間俳句ノート』
学事出版
小山正見 著
『楽しい俳句の授業 アイデア50』
学事出版
小山正見著
『どの子もできる10分間俳句』
学事出版
小山正見著
『俳句でみがこう言葉の力』1~4
学研プラス
小山正見監修
『名句を読んで写して楽しく作る 俳句ワークシート集』
学事出版
小山正見著
『言葉と俳句の力で心が育つ学級づくり』
黎明書房
山本純人著
『たのしい俳句の授業』
明治図書出版
西田拓郎著
『俳句わくわく51』
岐阜新聞社
西田拓郎著
『読み方いろいろ 音読言葉あそび』
学事出版
加藤誠則著
『小学生のための俳句帖』読んでみよう編、作ってみよう編
朝日学生新聞社
塩見恵介著
大人も読みたい『こども歳時記』
小学館
長谷川櫂監修
季語と歳時記の会編著
日本学校俳句研究会出版物
ご希望の方は下記『お問い合わせ』まで
『こども俳句十二ヶ月』
月ごとにおすすめの季語と例句を掲載。すぐに使える書き込み式のドリルブックです。(←画像は「1月」と「4月」のページ)300円
『俳句帖』
代表的な季語や例句が満載。28ページあり、俳句は90句書き込めます。俳句初心者の先生にもおすすめです。(→画像は「春」と俳句記入ページ)150円
こども俳句応援基金のお願い
日本学校俳句研究会は、2012 年 2 月にこども俳句の普及を願う学校の教員を中心に設立された団体です。これまで、俳句の授業や教員の研修をすすめると共に、長谷川櫂が代表を務める「季語と歳時記の会」 とともに全国規模の俳句大会(きごさい全国小中学生俳句大会)の運営にも携わってきました。 俳句は、こどもたちに日本の伝統文化を伝えるためだけでなく、 ○対象をよく見る観察力や発見力 ○美しい自然やものごとに感動する心 ○日本語を正しく豊かに使う力 ○共感する心、コミュニケーション能力 など現代社会を豊かに生きる上で欠かせない様々な力を培うことができる貴重な文化財です。 今後、日本学校俳句研究会は、きごさい俳句大会の表彰式を行う江東区深川を拠点に、名実ともに全国 的な活動を展開し、全国のこどもたちに俳句を普及していきたいと考え、「こども俳句応援基金」を設立することといたしました。ぜひ、趣旨をご理解くださり、ご協力をいただければ幸いです。 一口千円以上のご寄付をいただけるとありがたいです。なお、五口以上ご協力いただける場合には、きごさい俳句大会の冊子にお名前や広告を掲載させていただきます。
◆ 問い合わせ先 日本学校俳句研究会 代表 小山正見
日本学校俳句研究会 組織
顧問 齊藤二郎 俳誌「貂」同人
(元葛飾区立花の木小学校長)
顧問 髙橋博夫 俳人協会会員
顧問 高柳克弘 俳誌「鷹」編集長 俳人協会会員
顧問 長谷川櫂 「きごさい」代表
顧問 堀本裕樹 「蒼海」主宰 俳人協会会員
顧問 宮坂静生 「岳」主宰 現代俳句協会名誉会長
顧問 藺草慶子 「秀」「星の木」同人俳人協会幹事
代表 小山正見 元江東区立八名川小学校長、俳人
副代表 塩見恵介 俳句グループ「まるたけ」代表、関西現代俳句協会理事
副代表 西田拓郎 「拓」主宰、名古屋芸術大学教授
副代表 山本 新 新島村立新島小学校
幹事長 上澤篤司 江東区立第二亀戸小学校